WordPress初心者がやってはいけないこと12選|失敗を防ぐ設定・運用の注意点

WordPress初心者が避けたい操作を警告マークや設定アイコンで表したイメージ

WordPressを始めたばかりのときは、「記事を書けばよい」「便利そうなプラグインは入れておけばよい」と考えがちですが、実際には後から戻すのが難しい設定や、サイト障害・セキュリティ問題につながる操作があります。

特に注意したいのは、バックアップを取らずに大きな変更をすること、WordPress・テーマ・プラグインの更新を放置すること、公開後にURL構造を安易に変更することです。

WordPressは多少設定を間違えても修正できます。しかし、「何をしてはいけないか」を最初に知っておけば、多くのトラブルを未然に防げます。

やってはいけないこと 主なリスク 代わりにすること
バックアップなしで変更する 復旧できなくなる 変更前にバックアップ
更新を長期間放置する 脆弱性・不具合 定期的に更新を確認
プラグインをむやみに増やす 競合・管理負担 必要な機能だけ導入
テーマやPHPファイルを直接編集する 表示不能・変更消失 安全な編集方法を使う
公開後にパーマリンクを安易に変更する 既存URLが変わる 初期段階で構造を決める
検索エンジンの表示設定を確認しない 検索結果に出ない 公開時に設定を確認
弱いパスワードを使う 不正ログイン 強固な認証情報を使う

 

WordPress初心者がやってはいけないこと12選

WordPress初心者が注意すべきポイントは、単なる「おすすめ設定」の反対ではありません。一度実行すると元に戻しにくい操作や、問題が起きたときの被害を大きくする行動を優先して避けることが重要です。

以下では、なぜ危険なのかだけでなく「代わりにどうすればよいか」まで順番に解説します。

 

1. バックアップを取らずに大きな変更をする

WordPress本体の更新、テーマ変更、プラグイン更新、PHP(Webサイトの処理に広く使われるプログラミング言語)のバージョン変更、コード編集などを行う前に、バックアップを確保しておくことが重要です。

WordPress公式ドキュメントでも、プラグイン更新時には現在のバックアップを用意するよう案内されています。自動更新についても、問題発生時に以前の状態へ戻せるよう定期的なバックアップが推奨されています。

「問題が起きてからバックアップを取ればよい」という考え方は避けてください。障害発生後では正常な状態のデータを確保できない可能性があります。

具体的な方法は、WordPressのバックアップ方法と復元前の注意点で詳しく確認できます。

WordPressの更新やテーマ変更前にバックアップを取る流れ

 

2. WordPress・テーマ・プラグインの更新を放置する

「更新すると壊れそうだから」と、WordPress本体やプラグインを何か月も放置するのも避けたい運用です。

WordPress公式は、セキュリティを維持するためテーマとプラグインを最新バージョンへ更新するよう案内しています。

2026年9月29日時点ではWordPress 7.1.2が公開されており、9月22日の公式発表では重大度がCritical(深刻度が非常に高い)のセキュリティ脆弱性に対する修正を含むため、速やかな更新が推奨されています。

ただし、「更新は必要」=「何も確認せず本番環境ですべて一括更新する」ではありません。重要なサイトではバックアップを確保し、互換性や更新内容を確認してから実施するのが安全です。

WordPress 7.1系については、WordPress 7.1の新機能・変更点とアップデート前の注意点も参考にしてください。

 

3. 便利そうなプラグインを次々とインストールする

WordPressには多数のプラグインがありますが、「便利そうだから」という理由だけで追加し続けるのはおすすめできません。

重要なのは単純なインストール数ではなく、本当に必要な機能なのか、継続して更新されているか、既存テーマや別のプラグインと機能が重複していないかを確認することです。

プラグイン同士やテーマとの組み合わせによって不具合が発生する場合もあります。使わなくなったプラグインについて、WordPressのセキュリティ強化に関する公式資料ではシステムから削除することが案内されています。

「何個までなら安全」と一律に決めるのではなく、必要性と保守状況で判断するのがポイントです。

 

4. 親テーマやPHPファイルを理解せず直接編集する

初心者が特に慎重になるべきなのが、テーマファイルやPHPコードの直接編集です。

functions.phpなどのPHPファイルでは、記述を間違えるとサイトや管理画面が正常に表示されなくなることがあります。また、親テーマへ直接加えた変更は、テーマ更新によって上書きされる可能性があります。

デザインを変更したいだけなら、まずテーマ側の設定や追加CSSなど、目的に合った安全な方法がないか確認してください。

テーマをこれから導入する場合は、WordPressテーマのインストール手順も確認しておくと安全です。

 

5. 公開後にパーマリンク構造を気軽に変更する

パーマリンク(投稿や固定ページごとに割り当てられる恒久的なURL)は、できるだけサイト運営の初期段階で決めておきましょう。

WordPress公式ドキュメントでも、パーマリンクは各ページの恒久的なURLであり、基本的に変更しないものとして説明されています。

すでに公開・インデックスされたページのURLを変更すると、外部サイトやSNSから貼られたリンク、内部リンクなどが以前のURLを参照したままになる可能性があります。

やむを得ず変更する場合は、旧URLから新URLへの301リダイレクト(恒久的なURL移転を示す転送)などを含めて移行設計を行う必要があります。

公開後のパーマリンク変更でページURLが変化することを示す図

 

6. 「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」を公開後も有効にする

WordPressの「設定」→「表示設定」には、検索エンジンによるサイトのインデックスを抑制する設定があります。

制作中のサイトでは利用する場合がありますが、一般公開してGoogleなどの検索結果からアクセスを集めたいサイトで有効なままにするのは注意が必要です。

WordPress公式によると、この設定を有効にすると、対応する構成ではrobotsメタタグにnoindex,nofollowが出力されます。noindex(検索結果への登録を拒否する指定)がGoogleに認識されると、そのページはGoogle検索結果から除外されます。

サイト公開時には「設定」→「表示設定」の検索エンジンでの表示を必ず確認してください。

 

7. 簡単なパスワードを使い回す

サイト名、ユーザー名、辞書にある単語、短い文字列など、推測されやすいパスワードは避けてください。

WordPress公式のセキュリティ資料では、強力なパスワードの利用に加え、追加の安全対策として二段階認証を利用することも推奨しています。

特に管理者アカウントは、プラグイン・テーマ・ユーザーなどサイト全体へ大きな権限を持っています。WordPressには管理者・編集者・投稿者など複数の権限グループが用意されているため、複数人で運営する場合は全員へ管理者権限を与えるのではなく、必要な操作に合わせて権限を選ぶことも重要です。

 

8. エラーが出たときに原因を確認せず設定を次々と変える

画面が真っ白になったりレイアウトが崩れたりすると、焦ってプラグインの削除、テーマ変更、PHP変更、コード編集などを連続して行いたくなるかもしれません。

しかし複数の変更を同時に行うと、どの操作が原因だったのか分からなくなります。

「直るまでいろいろ試す」のではなく、「直前に何を変更したか」を確認して、一つずつ切り分けることが基本です。

表示がおかしくなった場合は、追加の変更を重ねる前にWordPressの画面表示がおかしくなったときの原因と復元方法を確認してください。

 

9. WordPressアドレスやサイトアドレスを理由なく変更する

「設定」→「一般設定」にあるWordPressアドレス(URL)やサイトアドレス(URL)は、見た目を変えるための設定ではありません。

WordPress本体が存在する場所や、訪問者がアクセスするサイトURLに関係する重要な設定です。

サイト移転や構成変更など明確な目的がない限り、意味を理解せず変更するのは避けてください。URL関連の設定を誤ると、サイトや管理画面へ正常にアクセスできなくなる場合があります。

 

10. 大きな画像をそのまま大量にアップロードする

スマートフォンやカメラで撮影した高解像度画像を、そのまま何枚も掲載する運用も見直したいポイントです。

必要以上に大きな画像ファイルは転送データ量を増やします。記事で実際に表示する大きさを考え、適切な画像サイズと形式を選びましょう。

WebP(Web向けの画像形式)を利用する方法については、WordPress画像をWebPに変換する方法と注意点で解説しています。

ただし、「すべてWebPにすればよい」という意味ではありません。画像の用途、画質、透過の有無などを踏まえて適切な形式を選択してください。

 

11. SEOのためだけにキーワードを不自然に詰め込む

SEO(検索エンジン最適化)を意識すること自体は問題ありません。しかし、検索順位を上げるためだけに同じキーワードを何度も不自然に繰り返したり、読者には見えない文字やリンクを設置したりする方法は避けるべきです。

Googleは、検索エンジン向けに作るのではなく、ユーザーにとって有用で信頼できる「people-first content(人を第一に考えたコンテンツ)」を作成することを案内しています。

またGoogleのスパムポリシーでは、検索順位を操作する目的で文字やリンクをユーザーから見えない状態にする行為などをスパムとして扱っています。

「SEO対策をする」のではなく、検索した人の疑問を解決したうえで検索エンジンにも理解しやすくするという順序で考えると分かりやすいでしょう。

 

12. 一度作ったらそのまま放置する

WordPressはサイトを公開した時点で管理が終わるものではありません。

WordPress本体・テーマ・プラグインには更新があり、運営中に不要になった機能が残ることもあります。WordPressの「ツール」→「サイトヘルス」では、サイト構成や更新関連などの情報を確認できます。

最低限、次の項目は定期的に確認しましょう。

  • WordPress本体・テーマ・プラグインに更新がないか
  • バックアップが正常に取得できているか
  • 不要なプラグインやテーマが残っていないか
  • サイトがPC・スマートフォンで正常に表示されるか
  • 検索エンジンへの公開設定が意図した状態になっているか
  • 身に覚えのないユーザーやコンテンツが追加されていないか

特にセキュリティ更新は「時間があるときにまとめて確認する」だけではなく、更新情報を継続的に確認できる運用にしておくことが重要です。

 

初心者が変更前に確認したい5つのチェックポイント

WordPressでは「設定を触らないこと」が正解ではありません。テーマやプラグインを追加し、設定を変更できる自由度の高さがWordPressのメリットでもあります。

大切なのは、変更による影響を把握して、元に戻せる状態を作ってから操作することです。

WordPressの設定変更前に確認する5項目のチェックリスト
  1. 何を変更するのかを確認する
  2. 変更する目的を明確にする
  3. 現在の状態をバックアップする
  4. 一度に複数の大きな変更をしない
  5. 変更後にサイトと管理画面を確認する

この5点だけでも、「何を変更したか分からなくなった」「元に戻せない」という初心者に多いトラブルを避けやすくなります。

 

特に慎重に扱うべきWordPressの設定

すべての設定が同じ危険度というわけではありません。記事タイトルや文章の修正と、サイト全体のURL・プログラム・データベースに関係する変更では影響範囲が異なります。

操作 初心者の注意度 変更前の対応
記事本文の編集 比較的低い プレビュー・更新内容を確認
CSSの変更 中程度 変更前のコードを保存
プラグイン追加・更新 中程度 バックアップ・互換性確認
テーマ変更 高い バックアップ・表示確認
PHPやテーマファイル編集 高い 復旧手段を確保
パーマリンク構造変更 高い 既存URL・リダイレクトを確認
WordPress・サイトURL変更 高い 目的と復旧方法を確認
サーバー・データベース操作 非常に高い バックアップと手順を確認

特にURL・PHP・データベース・サーバーに関係する操作は、意味が分からないまま変更しないことをおすすめします。

 

WordPress初心者によくある疑問

WordPressは初心者が設定を触らないほうがよいですか?

いいえ。必要な設定変更まで避ける必要はありません。変更の目的と影響範囲を確認し、重要な操作ではバックアップを用意してから実行することが大切です。

 

プラグインは何個までなら入れて大丈夫ですか?

一律に「○個まで」と決めることはできません。数だけではなく、各プラグインの処理内容、品質、更新状況、テーマや他プラグインとの機能重複などを確認してください。使っていないプラグインを放置しないことも重要です。

 

WordPressの更新はすぐ実行しても大丈夫ですか?

セキュリティ更新は重要ですが、重要なサイトではバックアップを確保したうえで更新するのが安全です。特に大規模なバージョン変更やPHP・テーマ・プラグインをまとめて変更する場合は、更新後の動作確認まで行いましょう。

 

WordPressで一番注意すべきことは何ですか?

一つだけに限定することはできませんが、初心者の場合は「元に戻せない状態で大きな変更をしないこと」が重要です。バックアップを確保し、一度に一つずつ変更すれば、トラブルが起きても原因を特定しやすくなります。

 

まとめ|「元に戻せる状態」を作ってから変更しよう

WordPress初心者がやってはいけないことには、プラグインの入れすぎ、更新の放置、弱いパスワード、パーマリンクの安易な変更などがあります。

しかし、すべての設定変更を怖がる必要はありません。

「目的を確認する → バックアップする → 一つずつ変更する → 動作確認する」という流れを習慣にするだけでも、WordPress運営のリスクを大きく減らせます。

問題が起きてから復旧方法を探すよりも、まずはWordPressのバックアップ方法を確認し、いつでも元の状態へ戻せる環境を整えるところから始めてください。

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