こちらの記事では、ChatGPT(チャットジーピーティー)をスマホで始める方法や、日本語に翻訳して使うやり方についてまとめています。
ChatGPTとは何?、ChatGPTの使い方や日本語での始め方、利用するメリットなど特徴を記載しているので参考にしてください。
ChatGPTとは?
AIチャットサービス
2023年話題となっている「ChatGPT(チャットジーピーティー)」とは、「OpenAI (オープンAI)」という企業が開発したAIチャットサービス(対話型AI)のことです。
人間の様々な質問や命令に対して、AIが高度に対応して高性能な答えを返してくれます。
▼マイクロソフトが出資
ChatGPTに対してMicrosoft社が、おおよそ数兆円の出資をしています。
ChatGPTが登場して2ヶ月後には、全世界で1億人のユーザーが使用していると言われており、1億人といえば日本人口全員が使っていることになります。
ChatGPTの性能はどのぐらい?
「ChatGPT」は海外の有名大学「ハーバード大学」や「ペンシルベニア大学」などの、『Master of Business Administration(MBA)』の期末テストを優秀判定で合格しています。
期末試験の文章問題をパスしたときの性能はChatGPT3.5でしたが、現在は更に高性能な4.0になっているので、解けない問題は無いと言われています。
Googleの時代から変わる可能性がある
ChatGPTの登場で、Google一強の時代から変わる可能性があると2022年11月から世界的に広まっています。
OpenAIには「マイクロソフト社」も出資しており、2023年2月にはChatGPT搭載モデルの「Microsoft Bing」や「Microsoft Edge」がローンチされており注目を集めています。
▼Googleが緊急事態
「ChatGPT」の出現により、Google社が厳戒態勢の「Code Red」を発令しました。
そして対抗するように、GoogleもAIチャットの「Bard(バード)」を発表するなど、AIチャット市場が大騒ぎになっています。
ChatGPTは日本語に対応している?
ChatGPTは、現状英語ベースで使うほうが性能を引き出しやすいと言われていますが、現状でも日本語に対応しています。
下記では、ChatGPTの基本的な知識や使い方、それぞれの特徴について解説していきます。
ChatGPTの仕組み
高確率の文字を選択している
ChatGPTは「GPT3」というエンジンを使っており、手前の文に確率的にありえそうな続きの文字をつなげている仕組みです。
例として、昔話の「昔々、あるところに」の続きを質問すると、「お爺さんとお婆さんが暮らしていました」と答えが出るでしょう。
5兆単語のトレーニング
2023年1月時点のChatGPTは、日本語や英語を含めた外国語の5兆単語をトレーニングをした結果、様々な質問に答えられる高性能なAIとなりました。
※現状日本語の使用量は世界で5%以下なので、上記で解説したとおり英単語の方が制度は高くなります。
▼2021年までの情報
GPT3は、2023年2月時点で5兆単語を学習していますが、それらは2021年末までの情報であるため、質問によっては回答が最新のものではない可能性もあります。
サブスクでGPT4が使える
ChatGPTへ、月20ドル(約2600円)のサブスクリプション(課金)をすると、最新バージョンのGPT4が使えるようになります。
年間に25,000円ほどで、超優秀なAIが使えるようになるので、世界中多くのユーザーがサブスクに加入しています。
ChatGPTをスマホで使う方法
スマホ版ChatGPTのログイン手順一覧
- ChatGPT公式サイトにアクセス
- メールアドレスを入力する
- SafariでChatGPTを開く
- ChatGPTを日本語翻訳する
下記では「ChatGPT」をスマホで使う方法や始め方、日本語翻訳のやり方を解説しています。
1、ChatGPT公式サイトにアクセス
ChatGPT公式サイトにアクセスすると、上記の画面が表示されます。
これから始める方は「Log in」を選択し、パソコンなどでアカウントを作成済みの方は「Sign up」を選びましょう。
下記ではchatGPTのアカウントをパソコンで作成して、スマホでPCと同じchatGPTアカウントを使う方法について解説しているので、「Sign up(サインアップ)」を選択した画面の続きを載せていきます。
https://chat.openai.com/auth/login
2、メールアドレスを入力する
PCでChatGPTのアカウントを作成している方は「電子メールアドレス」の欄、もしくは「Google・Microsoft」アカウントでログイン可能です。
▼GoogleアカウントでChatGPTにログイン
GoogleアカウントでChatGPTにログインする際は、PCで登録したアカウントを選択するだけでログイン可能です。
3、SafariでChatGPTを開く
次にSafariでChatGPT開きます。
画面右上のタブをタップすると、画面下に「Safariで開く」と出るので選択しましょう。
Safariで開くことで、スマホアプリと同じ画面に置けたり、簡単に翻訳することができます。
4、ChatGPTを日本語翻訳する
SafariでChatGPTを開くと、画面下のアドレスバーにある「ぁあ」の部分をタップしましょう。
タップすると複数の項目が表示されるので「原文を表示」を選択すると、ChatGPTを日本語に翻訳することができます。
ChatGPTを利用するメリット
ChatGPTの主なメリット一覧
- 簡単な操作で使用可能
- 作業の効率化
- 模範的な回答を行う
ChatGPTは、人間の作業の大きな助けになる可能性があり、今後のインターネット社会において大きな確変をもたらす可能性があります。
1、簡単な操作で使用可能
ChatGPTは、一般的なチャットと同じ感覚で使用できるので、特殊なプログラミング言語や専門用語を学ぶ必要がなく、誰でも使いやすいツールです。
すでにLINEの簡易ChatGPTなどがあり、今後は様々な外部サービスとの連携も簡単にできるようになります。
2、作業の効率化
ChatGPTは、複数のQ&Aが可能なAIなので、過去に質問した入力に関する回答を選び出してくれるので、仕事効率を向上させることができます。
また、長文の質問に対しても返答が可能なので、大量の英文を一定のルールに則って日本語に翻訳する作業などにも使えます。
3、模範的な回答を行う
ChatGPTは、膨大な学習データにもとづいて訓練されており、多くのユーザーに共感を得られるような模範的な答えを出してくれます。
また、ChatGPTは大量の文章を学習しているため、人間のような文章を生成して大学のレポートなども書くことが可能です。
ChatGPTの課題やデメリット
ChatGPTの課題やデメリット一覧
- 不正確な情報が混じる可能性がある
- 学習データが偏る可能性がある
- 英語が使えないと情報ロスに繋がる
- 一部の業務において人の需要が減る
1、不正確な情報が混じる可能性がある
ChatGPTは多くの情報や言語などを学習していますが、必ずしも「正しい答え」だけを出力するわけではありません。
上記のChatGPTの仕組みにある「高確率の文字を選択」において、多くに人間が間違った認識あるいは別の言い回しなどをしていると、その間違った情報が答えとして表示される可能性があります。
▼それらしい回答を行う
ChatGPTは学習した情報から「もっとも適切であると判断した語の組み合わせ」を出力しており、それらしい回答をしてお茶をにごすように学習していない情報について正しい答えができません。
あくまでも、AIなのでユーザーの質問に対し本当の意味で「考えて」いるわけではないですが、今後の進歩によってそれらの問題点も解決していくでしょう。
2、学習データが偏る可能性がある
上記で解説した、ChatGPTは日本語よりも英語で使用するほうが「AIの頭が良い」と言われています。
この問題は、ChatGPTの学習に使われたデータのほとんどが英語データによるもので、出力時に参照できるデータ量が日本語に比べてはるかに多いことが原因です。
3、英語が使えないと情報ロスに繋がる
ChatGPTの学習データの多くは英語によって生成されているので、同一のChatGPTというサービスを利用しても情報のロスが生じる可能性があります。
英語が使えない人は低品質なサービスしか受けられず、英語が使える人はより大きな恩恵を受けられるという問題点があります。
DeepLなどの翻訳サービスを介して英語でのChatGPT利用は可能ですが、翻訳による情報のロスや作業スピードの低下といった新たな課題も生まれます。
4、一部の業務において人の需要が減る
イラストAIが主流となり、多くのイラストレーターが仕事を奪われたのと同様に、ChatGPTではプログラミング表示もできるので多くのプログラマーなどが不要となる時代が来る可能性があります。
▼プログラムコード表示
実際に下記で「自動翻訳のJavaScriptを書いて」と入力しただけで、プログラミングコードが数秒で表示されました。
Google検索エンジンとの違い
選択肢やアドバイスを得られる
「ChatGPT」の質問に回答するという機能は、一見Googleのような検索エンジンと同じように思えます。
ですが、ChatGPTは単に知りたいことを教えてくれるだけではなく、質問に応じていくつかの選択肢を示したり、課題や懸念点、アドバイスをしてくれたりします。
▼人と対話しているような精度
ChatGPTでは、専門知識を持った人間が考えているかのような回答が自然な形で返ってくる点が、ChatGPTの持つ大きな特徴だといえます。
ですが、ChatGPTは誤った情報でも「もっともらしい言い方」で回答してくるため、出力された内容の精査は人力で行う必要があります。
ChatGPTとの雑談
上記画像のように、ChatGPTは対話のテーマに制限がなく、ユーザーの質問やリクエストに対してAIが適切だと判断した回答が返ってきます。
ですが、現状では日本語変換が上手くいかないので、上記の「私は子供の頃から→私子供はの頃から」になっています。
ChatGPTの使用例
使用例一覧
- テキスト生成
- 質疑応答
- テキスト翻訳
- テキストの要約
ChatGPTは、文章を生成するタイプの作業内容あれば様々な用途にも使えますが、よくある使用方法として以下の4点が考えられます。
1、テキスト生成
ChatGPTは、文章を生成するのに利用でき、テキストを生成させることで大量の文章を手軽かつ高速で作ることができます。
▼制作作業を大幅カット
特にWebサイトやアプリケーションなどでの制作作業や、マーケティングキャンペーンなどで使用されることが多く、人間の作業を大幅に減らすことができます。
ですが、生成されたテキストの質や正確性について問題のある場合がありますので注意が必要です。
2、質疑応答
質疑応答とは、ChatGPTが質問に対して正確な答えを生成することを指し、顧客サポートセンターの代わりに使用されたり、Q&Aの代替として使用される可能性があります。
3、テキスト翻訳
ChatGPTを使うことで、多言語に対応することが可能で、言語モデルをトレーニングすることにより適切な言語に翻訳することができます。
翻訳とは結果が変わらないジャンルなので、人工翻訳と比べるとスムーズかつ正確な結果を生み出すことが期待されています。
4、テキストの要約
ChatGPTでは、大量のテキストから指定されたトピックに関連するキーワードを抽出し、文章を生成することが一瞬で出来ます。
このような要約は、情報の一定化や要約された内容の伝達などに役立ちますが、要約するといっても内容が正確である保証はないので、現状では最終的に人間によるチェックが必要です。
ChatGPTの応用
プロンプト・システム
「プロンプト・システム」とは、様々な設定や課題を課すことによって、ChatGPTのAI性能を最大限に引き出す方法です。
主に下記のポイントを設定して、AIに答えを出させると効果的です。
- ロール(役割)を明確にする
- 入力から出力を作ることを明確にする
- 何を出力するかを明確にする
- マークアップ言語(文章を構造化)を用いて、本文でない部分を明確にする
- 命令を箇条書きで明確にする
- さまざまなワードで、AIが出力しうる空間を積極的に狭くしていく
ChatGPTは、「プロンプト・システム」を使って様々な制約を設けることによって、応答の精度も上がっていきます。
▼プロンプト・システムの例1
#命令書:
あなたはプロのライターです。
Webメディアの記事内容に悩んでいます。
以下の制約条件と入力文をもとに最高の企画をしてください。
このタスクで最高の結果をだすためにもっと情報が必要な場合は、再度質問をしてください。
#制約条件:
・今後流行りそうな企画
・文字数は300文字程度
・中学生でも理解できるように
・重要なキーワードを取り残さない
・文章を簡潔にする
#入力文:
<文章入力>
#出力文:
▼プロンプト・システムの例2
#命令書:
あなたはプロの編集者です。
以下概要の箇条書きから、ネットで話題になる魅力的なタイトルを考えてください。
インプット:
・chatGPTを聞いたことがあるけど使ったことがない人がターゲット
・概要だけでなく、具体的な活用方法も説明する
ポイント:
・chatGPTを知らない人に広く関心を持ってもらう
・簡潔で明確な日本語にする
・印象的な強いワードを盛り込む
出力フォーマット:
タイトル案1
タイトル案2
タイトル案3
タイトル案4
ChatGPTは人間の仕事を奪うのか?
今後は離職者が増える?
ChatGPTは、2022年11月に登場したばかりのサービスで開発途中の技術で、現在は不便な点もありますが、今後はさらに使いやすいものにアップデートされると考えられます。
そのため、クリエイターやプログラマーなどの仕事では、上位層のユーザーしか生き残れないと言われています。
▼chatGPTの活用が重要
上記のプログラミングコードを一瞬で表記できたとおり、今後はChatGPTを活用して作業効率を上げるクリエイターが現れることは間違いないでしょう。
逆に上手く活用できないと、今後の時代では取り残される可能性もあります。
今までは、紙とペンでおこなわれていた執筆活動からPCとキーボード入力と変化してきたように、人間がどのようにAIへ入力するのかにかかって、これからの時代を生きる多くの人に必要なスキルになるでしょう。
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