
Googleの「AIによる概要(AI Overview)」や「AIモード(AI Mode)」が普及するなか、「自分のサイトがAI検索に表示されているのか確認したい」と考えるWeb担当者やサイト運営者も多いでしょう。
2026年9月7日時点では、Google Search Consoleの「生成AIパフォーマンス レポート」を利用して、AIによる概要やAIモードで自分のサイトが表示された回数を確認できます。
Googleは2026年6月3日にこのレポートを発表し、2026年8月31日時点で世界中のウェブサイトへの展開を案内しました。
この記事では、Search ConsoleでAI検索の表示状況を確認する方法から、確認できるデータ、レポートが表示されない場合の原因まで解説します。
Search ConsoleでAI検索の表示回数を確認できる
Google Search Consoleには、Google検索の生成AI機能におけるサイトの表示状況を確認するための「生成AIパフォーマンス レポート」があります。
2026年9月7日時点で、検索向けレポートの対象としてGoogleが明示しているのは次の2つです。
- AIによる概要(AI Overview)
- AIモード(AI Mode)
レポートでは、これらの生成AI機能に自分のサイトのURLが表示されたインプレッション数(表示回数)を確認できます。
なお、Search Labsで試験運用中の機能については、開発中であるため生成AIパフォーマンス レポートの対象には含まれません。

生成AIパフォーマンス レポートで確認できる項目
生成AIパフォーマンス レポートでは、単純な表示回数だけでなく、ページや国、デバイス、日付といった複数の切り口からAI検索での可視性を分析できます。
| 項目 | 確認できる内容 |
|---|---|
| インプレッション数 | 生成AI機能でサイトへのリンクがユーザーに表示された回数 |
| ページ | AI検索に表示されたURL |
| 国 | どの国から生成AIのインプレッションが発生したか |
| デバイス | デスクトップ・モバイル・タブレットなどの利用端末 |
| 日付 | 日・週・月などの単位による表示回数の推移 |
たとえば「どの記事がAI検索に表示されやすいのか」を調べたい場合は「ページ」を確認します。AI検索での露出が増えているかを調べる場合は、日付ごとのインプレッション数を比較すると分かりやすいでしょう。
2026年9月時点の生成AIパフォーマンス レポートでは、主にインプレッションを確認します。通常の検索パフォーマンス レポートにあるクリック数・CTR・平均掲載順位と同じ指標がすべて表示されるわけではありません。
Search ConsoleでAI検索の表示回数を確認する手順
確認する際は、対象サイトを登録しているGoogle Search Consoleを開きます。
- Google Search Consoleを開く
- 確認したいプロパティを選択する
- 生成AIパフォーマンス レポートを開く
- グラフでインプレッション数を確認する
- ページ・国・デバイス・日付を切り替えて分析する
生成AIパフォーマンス レポートの初期表示では、選択期間におけるサイト全体のインプレッション数を確認できます。

ページ別にAI検索で表示されたURLを確認する
「ページ」のディメンション(データを分類する切り口)を選択すると、生成AI機能に表示されたページを確認できます。
基本的には、リダイレクト後の最終URLが対象となり、通常のパフォーマンス レポートと同様に多くのデータは正規URL(canonical URL)へ集約されます。
AI検索向けのSEOやGEO/AEO施策を評価する場合は、まずページ別のインプレッションを確認し、「どのテーマ・記事が生成AI検索で露出しているか」を把握するとよいでしょう。
国・デバイス・日付でも分析できる
検索向けの生成AIパフォーマンス レポートでは、国・デバイス・日付でもデータを分類できます。
デバイスではデスクトップ・タブレット・モバイルといった検索時の端末を確認できます。日付については、期間を変更するだけでなく、時間単位を切り替えて推移を分析できます。
なお、Search Consoleの日付データは太平洋時間(PT)を基準としています。日本時間の日付と完全には一致しない場合があるため、日単位で細かく比較するときは注意が必要です。
AI OverviewとAI Modeのデータは通常の検索データにも含まれる
生成AI専用レポートが追加されたからといって、通常のSearch ConsoleからAI検索データが完全に分離されたわけではありません。
Googleは、AIによる概要やAIモードなどのAI機能にサイトが表示された場合、そのデータをSearch Consoleの通常の「検索パフォーマンス」内のウェブ検索にも含めると説明しています。
そのため、用途によって次のように考えると分かりやすいでしょう。
| 確認したいこと | 主に確認するレポート |
|---|---|
| 検索全体のクリック・表示状況 | 通常の検索パフォーマンス レポート |
| 生成AI検索での表示回数 | 生成AIパフォーマンス レポート |
| AI検索に表示されたページ | 生成AIパフォーマンス レポートの「ページ」 |
| 生成AIでの表示推移 | 生成AIパフォーマンス レポートの「日付」 |
専用レポートだけを見るのではなく、通常検索のパフォーマンスやGoogle Analyticsなどのアクセス解析と組み合わせることで、AI検索を含めたサイト全体の成果を判断しやすくなります。
生成AIパフォーマンス レポートが表示されない場合
Googleは2026年8月31日時点で生成AIパフォーマンスの分析情報を世界中のウェブサイトへ展開したと案内しています。一方、公式ヘルプでは、レポートが表示されないケースも案内されています。
主な原因は次のとおりです。
- Googleは全世界への展開完了を案内していますが、公式ヘルプには一部プロパティでレポートへアクセスできない場合がある旨も記載されています。
- 生成AI機能で十分なインプレッションを獲得していない
- サイトを検索の生成AI機能から除外している
したがって、レポートが見つからないからといって「AI検索に絶対に表示されていない」と即断するのは避けた方がよいでしょう。
「検索の生成AI」設定も確認する
Search Consoleには、サイトをGoogle検索の生成AI機能へ含めるかどうかを管理する「検索の生成AI」設定があります。
2026年9月7日時点で、この設定の対象としてGoogleが案内しているのは次の機能です。
- AIによる概要
- AIモード
- Google Discoverの生成AI機能
Search Consoleの「設定」→「検索の生成AI」から確認できます。
デフォルトでは、サイトのリンクとコンテンツを検索の生成AI機能に含める設定になっています。除外を選択すると、対象となる生成AI機能でサイトへのリンクやコンテンツが表示されなくなり、それらの機能からインプレッションやトラフィックを受け取れなくなります。
なお、この設定はGoogle検索の他の部分におけるランキングや掲載可否を決めるシグナルとして使用されるものではなく、AIモデルのトレーニングを制御する設定とも異なります。
AI検索に表示されるために特別なSEO対策は必要?
Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるためだけの特別なSEO要件はないと説明しています。
AI機能でサポートリンクとして表示されるには、ページがGoogle検索にインデックスされ、スニペット付きで表示できる状態であることが基本的な技術要件です。
そのうえで、従来からのSEOと同じように、次のような基本を整えることが重要です。
- ユーザーの疑問を解決する独自性のあるコンテンツを作る
- Googleがクロール・インデックスできる状態にする
- 重要な情報をテキストでも明確に伝える
- 必要に応じて高品質な画像や動画を使用する
- 構造化データを使用する場合は本文と一致させる
- 内部リンクを使って重要なページを見つけやすくする
「GEO専用の特殊なタグを入れればAI Overviewに掲載される」といった単純な仕組みではありません。通常のSEOの基盤を整えたうえで、読者にとって独自性と有用性のある情報を提供することが基本となります。

Search ConsoleのAI検索データをSEO改善に活用する方法
生成AIパフォーマンス レポートは、単に表示回数を見るだけでなく、コンテンツ改善の判断材料として活用できます。
たとえばページ別データから生成AIで表示されている記事を確認し、そのページに共通する特徴を分析できます。
- 質問に対する回答が明確か
- 一次情報を適切に参照しているか
- テーマについて十分な情報があるか
- 見出しと本文の関係が分かりやすいか
- 独自情報や具体的な根拠があるか
一方で、インプレッションが多いページの構成をそのまま他の記事へコピーすればAI検索に表示される、というものではありません。
生成AIパフォーマンス レポートは「何をすれば必ず掲載されるか」を示すツールではなく、自分のサイトが生成AI検索でどのように露出しているかを把握する分析ツールとして使うのが適切です。
Search ConsoleのAI検索に関するよくある質問
AI Overviewの表示回数はSearch Consoleで確認できますか?
はい。2026年9月7日時点では、生成AIパフォーマンス レポートでAIによる概要を含む生成AI機能のインプレッションを確認できます。
AI Modeのデータも確認できますか?
はい。Googleは生成AIパフォーマンス レポートの対象にAIモードを含めています。AIモードのデータは通常のSearch Consoleの検索パフォーマンスにも含まれます。
AI OverviewとAI Modeを個別に分けて確認できますか?
2026年9月7日時点のGoogle公式ヘルプでは、生成AIパフォーマンス レポートにAIによる概要とAIモードが含まれることは明示されていますが、両者を個別の機能名で分離して分析するディメンションは案内されていません。そのため、専用レポートの合計値を「AI Overviewだけの表示回数」と解釈しないよう注意してください。
生成AIパフォーマンス レポートがない場合はどうすればいいですか?
十分な生成AIインプレッションが発生していない場合などは、レポートが表示されないことがあります。また、「設定」から「検索の生成AI」の状態も確認してください。
GEOやAEOを行えばAI検索への掲載を保証できますか?
いいえ。AI検索への掲載を保証する方法はありません。GoogleもAI機能への掲載について追加の技術要件や特別な最適化は必要ないと説明しており、従来のSEOの基本とユーザーに価値のあるコンテンツ作りが重要です。
まとめ
2026年9月7日時点では、Google Search Consoleの生成AIパフォーマンス レポートを使って、AIによる概要やAIモードにおけるサイトのインプレッションを確認できます。
Googleは2026年6月3日にこのレポートを発表し、8月31日時点で世界中のウェブサイトへの展開を案内しています。
まずは生成AIパフォーマンス レポートで「どのページがAI検索に表示されているか」を確認し、通常の検索パフォーマンスやアクセス解析と組み合わせながらサイト全体の成果を分析してみてください。
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