Siri AIの新機能とは?2026年の進化・日本語対応・対応機種・使い方を解説

2026年のSiri AIの新機能を表現したスマートフォンとAIアシスタントのイメージ

2026年、Appleの音声アシスタント「Siri」が大きく進化しました。新たに登場したSiri AIは、自然な会話に加えて、画面の内容や個人の情報を理解し、複数のアプリを使った作業まで支援するAIアシスタントです。

従来のSiriと何が違うのか、どのiPhoneで利用できるのか、日本語には対応しているのか。Appleの公式発表をもとに、新機能と利用条件を整理します。

 

Siri AIとは?2026年に登場した新しいSiri

Siri AIは、Apple Intelligence(Appleが提供する生成AI機能群)を基盤として再設計された音声アシスタントです。Appleは2026年6月8日に発表し、9月14日から対応ソフトウェアでベータ版(正式完成前の試用版)の提供を開始しました。

従来のSiriは、タイマーの設定、電話、メッセージ送信、天気の確認など、比較的決まった操作を実行する役割が中心でした。

新しいSiri AIでは、自然な文章で質問し、その回答を踏まえて追加質問したり、複数の情報を組み合わせて作業したりする機能が強化されています。

比較項目 従来のSiri Siri AI
会話 個別の質問や命令が中心 文脈を引き継ぐ自然な対話
情報検索 音声での質問やWeb検索 Web情報を利用した詳しい回答
個人情報の活用 対応する情報やアプリの操作 メール・写真・メッセージなどを横断した検索
画面認識 限定的 表示中の情報を理解して回答や操作を支援
アプリ操作 対応する個別操作 複数アプリにまたがる高度な操作
会話履歴 継続的な会話管理は限定的 専用Siriアプリで会話を確認

ただし、Siri AIのすべての機能が、すべての対応機種・地域・アプリで同時に利用できるわけではありません。

 

Siri AIの新機能7つ

1. 自然な会話と追加質問に対応

Siri AIは、質問に対する回答を生成し、その内容について会話を続けられます。単発の命令だけでなく、前の回答を踏まえた追加質問にも対応する設計です。

Appleは、最新のWeb情報を利用して幅広い質問に答える「Broad World Knowledge」という機能を紹介しています。

例えば、旅行先について質問した後、訪問時期や観光スポットについて追加で相談するといった使い方が想定されています。

検索結果の一覧を表示するだけでなく、情報を整理した回答を受け取れることが大きな変化です。ただし、AIの回答には誤りが含まれる可能性があるため、重要な情報は一次資料との照合が必要です。

 

2. メール・メッセージ・写真を横断して検索

Siri AIのPersonal Context(利用者の個人的な文脈を理解する機能)は、対応するメール、メッセージ、写真などから、質問に関連する情報を探す仕組みです。

Appleが紹介した例では、家族がメッセージで話していた予定を探し、その関連情報をメールから取得して、必要な項目をリマインダーに追加する操作が示されています。

従来のように利用者自身が複数のアプリを開いて情報を探す作業を減らせる可能性があります。

ただし、対象アプリの対応状況や利用できる情報は、OS、設定、アプリ側の連携機能によって異なります。

 

3. 画面に表示している内容を理解する

Onscreen Awareness(画面上の内容を認識する機能)によって、Siri AIは利用者が現在表示している情報を質問や操作の文脈として利用できます。

Appleは、スポーツチームのWebサイトを表示しているときに、今後のホームゲームを探してカレンダーへ追加する例を紹介しています。

画面の内容を一から説明しなくても、表示中の情報をもとに操作を依頼できることが特徴です。

ただし、画面上のすべてのアプリや情報を必ず認識できるという意味ではありません。

 

4. 複数のアプリを使った作業を実行

Siri AIでは、アプリ内の操作を実行する仕組みも拡張されています。

Appleの発表では、メールの下書き作成、写真の編集と共有、予定の追加などが具体例として紹介されました。

さらに2026年11月3日、AppleはApp Intents(アプリの機能をSiriなどから呼び出すための開発技術)を通じて、より多くの開発者がSiri AIにアプリの機能を連携できるプレビューを発表しています。

配送状況の確認、予約、注文などへの応用も想定されていますが、開発者向けに提供された仕組みと、一般利用者が現在使える機能は区別する必要があります。

 

5. Siri専用アプリで会話履歴を確認

新しいSiriには専用アプリが用意され、過去の会話を確認したり、新しい会話を開始したりできます。

Appleの説明では、iCloudを利用して対応するApple製品間で会話履歴を同期する仕組みも導入されています。

例えばMacで始めた会話を、iPhoneなど別の対応デバイスで続ける使い方が想定されています。

会話履歴の保存や同期は個人情報にも関係するため、共有端末で利用する場合はアカウントやプライバシー設定に注意が必要です。

 

6. カメラや画像を使った質問に対応

Siri AIにはVisual Intelligence(画像や画面の内容をAIで理解する機能)も統合されています。

対応するiPhoneでは、カメラアプリのSiriモードから、カメラに映る対象について質問できます。

Appleは、音楽イベントのポスターを読み取り、出演者の予定を確認してカレンダーへ追加する例を示しています。

また、iPadではスクリーンショット、Macでは画面上の選択範囲などを使った画像認識が提供されています。

この機能は、単純な画像検索だけでなく、画像から読み取った情報を次の操作へつなげられることが特徴です。

 

7. 文章作成・修正と音声入力が進化

Siri AIには文章作成支援機能が統合され、指示に応じて文章の下書きを作ったり、既存の文章を修正したりできます。

Appleは、メールやメッセージの文章作成、文体の調整、文章の校正などを紹介しています。

また、対応する高性能なオンデバイスモデル(端末内で動作するAIモデル)を搭載した製品では、音声入力の精度や音声表現も改善されています。

なお、これらの高度な音声機能には、通常のSiri AIより厳しいハードウェア要件が設定されている場合があります。

 

Siri AIは日本語で使える?対応状況を確認

2026年11月4日時点で、AppleはSiri AIの日本語対応を案内しています。

2026年9月14日の提供開始時点では英語のベータ版が先行し、日本語などの追加言語は10月に対応する予定と発表されていました。

その後、11月3日のApple Developerの案内では、日本語がSiri AIの対応言語に含まれています。

項目 2026年11月4日時点の状況
日本語対応 Appleが対応言語として案内
提供形態 ベータ版
主な対応OS iOS 27、iPadOS 27、macOS 27など
利用条件 Apple Intelligence対応機種と対応言語の設定
機能の制限 地域・言語・機種・機能ごとに異なる場合あり

日本語対応が発表されていても、英語版と完全に同じ機能を利用できるとは限りません。特に外部アプリとの連携や新しい開発者向け機能は、個別の対応状況によって利用可否が変わります。

 

Siri AIに対応するiPhone・iPad・Mac

Siri AIの利用には、Apple Intelligenceに対応する機種が必要です。

Appleの2026年9月14日の発表に基づく主な対応製品は次のとおりです。

製品 主な対応条件
iPhone iPhone 16シリーズ以降、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max
iPad iPad mini(A17 Pro)、M1以降を搭載した対応iPad
Mac M1以降を搭載した対応Mac、MacBook Neo(A18 Pro)
Apple Watch Series 9以降、Ultra 2以降、SE 3。対応iPhoneとの連携などの条件あり
Apple Vision Pro 対応モデルで利用可能

例えば、iPhone 15とiPhone 15 Plusは、Apple Intelligence対応iPhoneとして案内されている対象に含まれていません。

また、Apple Intelligenceに対応していることと、Siri AIのすべての高度な機能に対応していることは同じではありません。

特に高度な音声処理や一部のAIモデルには、追加のチップ性能やメモリ要件が設定されています。

iPhoneの新モデルとの違いを確認したい方は、iPhone 18 Pro・Pro Maxの発表内容もご覧ください。

 

Siri AIの使い方と起動方法

Siri AIは、対応機種とOS、言語設定などの条件を満たした環境で利用できます。

 

iPhoneから起動する方法

Appleが案内しているiPhoneでの主な起動方法は次のとおりです。

  • 「Hey Siri」と話しかけて起動する
  • iPhoneのサイドボタンから起動する
  • 対応するiPhoneではDynamic Islandから下へスワイプして会話を開始する
  • 専用のSiriアプリを開いて会話する

起動方法は機種や設定によって異なります。Dynamic Island(画面上部の操作・通知表示領域)を備えていない機種では、その操作は利用できません。

 

iPadやMacから利用する方法

iPadとMacでは、Siri AIがSpotlight(Apple製品の検索機能)に統合されています。

Macでは、対応するコンテキストメニュー(選択対象に応じて表示される操作メニュー)から、画像やファイル、テキストについてSiriに質問する機能も案内されています。

ただし、機能ごとに利用可能なOSや設定が異なるため、端末に表示される操作項目がAppleの紹介画像と一致しない場合があります。

 

Siri AIが利用できない場合の確認項目

Siri AIが表示されない場合は、次の条件を順番に確認すると原因を切り分けやすくなります。

  1. 利用している端末がApple Intelligence対応機種か確認する
  2. OSがSiri AI対応バージョンか確認する
  3. Siriとデバイスの言語が対応する設定になっているか確認する
  4. 利用地域や年齢などの提供条件に該当しているか確認する
  5. 使いたい機能が現在のベータ版で提供されているか確認する

AppleはSiri AIについて13歳未満の利用者を対象外としています。また、地域による提供制限もあるため、端末の対応だけでは利用可否を判断できません。

 

Siri AIは無料?料金と利用制限

Siri AIは、Apple Intelligenceの対応環境に組み込まれる機能として提供されています。ただし、すべてのAI処理を無制限に利用できるわけではありません。

Appleは、サーバー側のAIモデルを利用する一部の機能について、1日あたりの利用制限があると案内しています。

対象にはSiri AIのほか、画像編集やImage Playgroundなどが含まれます。

利用上限は、機能、処理の複雑さ、システムの需要などによって変動する場合があります。

またAppleは、将来的に料金を支払うことで利用範囲を拡大できる仕組みを提供する方針を示しています。

2026年11月4日時点の確認資料からは、Siri AIの追加有料プランの確定料金や一律の利用回数を示すことはできません。

 

Siri AIのプライバシーと安全性

Siri AIは個人のメール、メッセージ、写真などを活用できるため、情報の扱いも重要です。

Appleは、端末内で処理する仕組みと、Private Cloud Compute(Appleがプライバシー保護を目的に設計したクラウドAI処理基盤)を組み合わせています。

Appleの説明では、Private Cloud Computeで処理されるリクエストの個人データは保存されず、Appleなどがアクセスできない設計とされています。

一方、AIが個人の文脈を利用できることは、利用者が内容を確認せずに重要な操作を任せてもよいという意味ではありません。

メール送信、予定の変更、予約、注文など、他者や外部サービスに影響する操作は、実行内容や送信先を確認することが重要です。

特に第三者アプリとの連携では、アプリ側の権限や情報の取り扱いも関係します。

 

Siri AIとChatGPTは何が違う?

Siri AIとChatGPTは、どちらも自然な文章で質問できるAIですが、製品としての役割が異なります。

比較項目 Siri AI ChatGPT
主な役割 Apple製品内の情報検索・操作支援 対話、文章作成、調査、分析など
OSとの統合 AppleのOSに深く統合 アプリや対応する連携機能を通じて利用
個人情報の利用 対応するApple製品内の情報を文脈として活用 会話、提供した情報、許可された連携先などを利用
アプリ操作 対応アプリのシステム操作と連携 利用可能なツールや接続サービスに応じて操作
利用環境 対応するApple製品が必要 対応するWebブラウザやアプリなど

Siri AIはApple製品を操作する場面に強みがあり、ChatGPTは幅広い対話や情報処理を目的とするサービスです。

ただし、両者の機能は継続的に更新されているため、すべての用途について一方が優れていると断定することはできません。

ChatGPTをスマートフォンで利用したい方は、以下の記事もご覧ください。

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ChatGPTのスマホでの使い方

 

Siri AIは今後どう進化する?

2026年11月3日、AppleはSiri AIの開発者向け連携機能を拡張することを発表しました。

iOS 27.3などのベータ版では、開発者が自分のアプリの情報や操作をSiri AIに統合できるDeveloper Preview(開発者向け試用環境)が提供されています。

また、複数の操作を組み合わせる仕組みも紹介されており、今後はアプリを横断した作業の幅が広がる可能性があります。

ただし、開発者向けのプレビューで利用できる機能が、そのまま一般利用者向けに提供されるとは限りません。正式提供時期や対応アプリについては、今後のAppleの発表が判断材料となります。

 

まとめ:Siri AIはiPhoneを操作するAIへ進化

2026年のSiri AIは、従来の音声操作に加えて、自然な会話、画面認識、個人情報の横断検索、アプリ連携などに対応する新しいAIアシスタントです。

日本語にも対応し、Apple Intelligence対応機種ではベータ版として利用できる環境が広がっています。ただし、機能ごとの対応機種、言語、地域、利用上限には違いがあります。

今後は第三者アプリとの連携拡大も予定されており、単なる質問への回答だけでなく、日常の作業を支援する機能の進化が注目されます。

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